トップメッセージ
平素よりあらたグループへの格別のご支援・ご鞭撻を賜り、厚く御礼申し上げます。
当社は、長期経営ビジョン2030「夢をかなえる。暮らしを変える。」の実現に向け、邁進しております。2026年3月期には、2030年3月期までの目標としていた「売上高1兆円」を達成いたしました。一方で、足元の外部環境に目を向けますと、インフレによる物流費・人件費の高騰、小売業の再編、地政学リスクの高まりなど、かつてない激しい変化の波が押し寄せており、大きな転換期を迎えていると認識しております。この環境下で中長期的な企業価値向上に向けて、当社は新たに「中期経営計画2030」を策定いたしました。
「強さを磨き、未来を拓く」— 2層の戦略による持続的成長
新中計では「強さを磨き、未来を拓く」をテーマに掲げ、成長戦略と体質強化戦略の2層の戦略で、さらなる売上拡大と収益性改善を図ってまいります。
成長戦略においては、独自性の強化によるインストアシェアの拡大や、新たにグループに加わったmsh株式会社および株式会社Politeとのシナジーの追求、また売上拡大を支える生産性の高い新物流センターへの投資を進めることで、さらなるトップラインの拡大を目指します。
体質強化戦略においては、売上総利益率の改善施策や、販管費率の抑制施策により、卸事業において当社が本来持つ「強さ」をさらに磨き、ボトムラインの底上げを図ってまいります。
資本コストと株価を意識した経営の推進
東証プライム市場の上場企業として、資本収益性の向上を重要課題と認識しております。
本中計の4年間は、中長期的な成長に向けた戦略的な投資フェーズとなるため、前半は一時的に利益面で厳しい局面も予想されますが、卸事業における「体質強化」により、後半にかけてその効果を確実に刈り取ってまいります。
最終的な目標数値として2030年3月期には、売上高1兆1,600億円、経常利益160億円、「ROE 8%以上」を掲げ、その達成に向け、投下資本利益率(ROIC)を軸とした投資規律の徹底と、稼ぐ力を示す「EBITDA(目標240億円)」を重視したキャッシュアロケーションを実行してまいります。
サステナビリティ強化を企業価値向上につなげる
企業の持続的成長には、非財務資本の強化が不可欠です。環境課題への対応として、2024年3月期比でGHG排出量の50%以上削減を、人的資本経営の面では、全社員が働き甲斐を持てる環境を構築することを目指しております。
また、コーポレートガバナンス体制においては、取締役会における議論の充実に向けた取組や指名・報酬委員会を活用した幹部のサクセッションプラン(後継者育成)を推進してまいります。さらに、非競争領域におけるサプライチェーン全体の効率化にも取り組み、サステナビリティ強化を企業価値の向上につなげてまいります。
株主還元方針について
株主の皆様への利益還元は、経営の重要課題の一つです。当社は「配当性向30%を意識しながら安定配当・増配を図る」という配当方針を掲げております。今中計は戦略的投資フェーズと位置付けているため一時的な収益低下により配当性向が高い水準になる見込みですが、中計最終年度において収益性を向上させ、ROE8%を達成するという強い意志を示すとともに、安定配当を強く意識した配当計画としております。今後も中長期的なキャッシュフローの創出を通じて、機動的な株主還元施策を実行してまいります。
卸売業の本質に立ち返り、攻守の体質強化を図ることで、あらたグループは2030年、そしてその先の未来に向けて飛躍してまいります。
株主・投資家の皆様におかれましては、引き続き変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
代表取締役 社長執行役員