対処すべき課題
中期経営計画2030策定の背景
当社グループは生活必需品を取扱う社会インフラとしての使命を担い、暮らしを支え、快適な生活を創造する企業として、「世の中のお役に立ち続ける」という経営理念のもと、「強く」「正しく」そしてその先には「楽しく」というあらたESG基本方針に沿い、経済や社会に対して価値を提供し続けてまいりました。
現在、インフレによるコスト増加や小売業の再編など、当社グループを取り巻く環境は大きな転換期にあります。
当社グループは「長期経営ビジョン2030」の実現に向けた第2フェーズ「中期経営計画2026」において、目標であった売上高1兆円を達成した一方で、外部環境の変化によりコストコントロールや資本収益性に課題を残しました。
このような状況の中、これらの環境変化や当社が抱える課題に対応すべく、最終フェーズとなる「中期経営計画2030」を策定いたしました 。本計画を「戦略的投資フェーズ」と位置づけ、前半は成長投資によるコスト増が収益に影響することが見込まれますが、卸事業の体質強化と成長戦略の推進により後半にかけて収益改善を図り、2030年以降の更なる企業価値向上に繋げてまいります。
つきましては、本計画における目標及び実行すべき戦略を以下のように定めました。
中期経営計画2030の概要
(1) テーマ
「強さを磨き、未来を拓く」
卸事業において当社が本来持つ「強さ」を再度磨くことを目的とした「体質強化戦略」により、ボトムラインの底上げを行うとともに、独自性を強化し、中長期的な成長を進める「成長戦略」により、当社独自の付加価値を高めることで、更なるトップラインの拡大を図ります。
また、株主還元・キャッシュアロケーションを意識した財務戦略を進め、サステナビリティ戦略としては環境・人材・地域社会・ガバナンスに加え、サプライチェーン全体を考えた施策を進めることにより、企業価値向上に繋げてまいります。
(2) 定量目標
表は左右にスライドできます
(単位:億円)
| 売上高 | 経常利益 | EBITDA | ROE | |
|---|---|---|---|---|
| 2030年3月期 目標数値 |
11,600 | 160 | 240 | 8%以上 |
| (参考) 2026年3月期 実績 |
10,047 | 135 | 180 | 8.40% |
事業戦略
<成長戦略>
- 独自性の強化によるインストアシェアの拡大
- 新たな成長ドライバーの確立
- 売上拡大を支える機能強化
<体質強化戦略>
- 売上総利益率改善施策
- 販管費率抑制施策
- グループ会社の収益性改善
財務戦略
- 資本コストを意識した柔軟な株主還元の実施:配当性向30%を意識しながら安定配当・増配を図る
- ROICを軸とした投資規律と経営管理の実施、EBITDAを収益性・キャッシュ創出力評価の指標として活用
サステナビリティ戦略
サステナビリティ強化を企業価値向上につなげる
(環境・人材・地域社会・ガバナンス・サプライチェーン)